ゴーキョピーク2016/11/2から11/12を振り返って。

ゴーキョピーク2016/11/2から11/12を振り返って。

  • ゴーキョピーク2016/11/2から11/12を振り返って。

ナマステ!16日夕方、無事帰国できました。

今回は韓国仁川経由の待ち時間がながかったので、韓国通のメンバーの方のガイドでソウルまでミニツアーでおまけの楽しみをしてきました。どの人も買い物目当てのようで、そういう私も韓国コスメをあさっていました。アワビ粥とイカのキムチ、岩海苔が美味しかったので、次回機会があればネパールには仁川経由で行きたい〜。

ネパールの不憫な生活(停電、水シャワー諸々)には慣れていたはずですが、今回のトレッキングで自分の弱さを知らされました。

ルクラからパクディンへ高度が下がっているにもかかわらず、一晩頭痛と吐き気に襲われ
ナムチェからダイアモクス1錠 を半分ずつにして朝晩服用。トイレが近くなるが、高山病予防には仕方がない。

コックのパサンさんが殆ど朝晩にお粥や日本人にあった味付けで食事を作ってくれたので、食欲が落ちることはなく3500m越えの
モンラまで来ることができたのですが、女性一名は高山病と風邪の症状がでたため、やむおえずパサンとポーターひとりをつけて
今回は諦めました。
高度は徐々に上がるのですが、ロッジのファシリティは下がる一方で、水というのは水道の蛇口から出るのが当然ではなく、
山からの雪解け水を利用するので、朝晩顔を洗うためにはお金を払ってお湯を洗面器半分程度を頂いていました。
あとでガイドさんから聞くと、一杯が400ルピー(現在日本円で420円程度)もするらしい、これはトレッキング費用に含まれてたが
自分で手配すると毎回400ルピー、飲み水400ルピーとバカにできないなあ〜と思いました。
アマダブラムとタムセルクのサンセットがとても美しく、不憫さも忘れそうになりましたが、夜のトイレを寒い中部屋から外へ出るのは辛かった。
さて、ドーレまで4200mに高度が上がり、酸素も薄く疲れも出て、顔なんてパパッと洗っても平気、トイレにウォシュレットがなくても慣れてきました。
夕食後、タムセルクビューロッジのダイニングでガイドさん、ポーターさん達とカードゲームをして盛り上がりました。
ここの女性支配人はいい人で、ストーブも私達がいる間はずっと火を絶やさないようにヤクの糞、別名「ヤクのパンケーキ」を入れてくださり、ありがたかったです。

マチェルモ4470mNANGYAL ロッジまでカンテガ、タムセルクがついてきました。
どこを歩いてもヒマラヤの白い山とヤク、ゾッキョの宅配屋さん。

ここまで来ると午後3時になると外の空気が冷え始め、ダイニング中央のストーブにいつヤクのパンケーキを入れてくれるのか待ち遠しい…。
なんだかロッジの人もケチっぽく見えるのは私だけかな?ようやく6時過ぎに暖を取ることができた。
パサンがいないので夕食はシェルパスープでスタミナをつけたが、私のデジカメとiPadはバッテリー切れで、夕食より高い料金でたった25%のチャージに終わったよ〜。
ほんとに何でも高くなります。参考まで、ナムチェなら半額でフルチャージできた。

さて、いよいよゴーキョまで。
道は緩やかな上り、右手に川が流れ、チョラチェとテングリ、後方にはカンテガ、タムセルク、クシュムカンガルはずーっと後ろになりました。
石がゴロゴロしてちょうどジョムソン街道と似ているな。
ヤクのパンケーキは少なくなり、踏む回数も減ってきたのに淋しいのは何故だろう。
そうそう、正面にはチョーオユがドンと構えています。

ゴーキョに午後1時には到着し、ランチの後はロッジのレストランで久しぶりにテレビを見ながら休憩しました。
今まで人が少ないロッジだったのに、ゴーキョに来ると多分カラパタール方面からのトレッカーも合流するようで、ナムチェに比べると静かですが賑やかになっていました。欧米人が断然多かった。

さてさてゴーキョピーク。早朝5時スタートし、真っ暗の中湖畔に沿ってしばらく歩き、突然始まる急な上り。明るくなるのが待ち遠しいのに、嫌味のように時間の流れが遅く、酸素が薄い中足も遅く、早いのは呼吸だけで、見えない頂上まであとどのくらい歩けばいいのかガイドさんに何度も聞いたけど、答えはいつもいい加減。ということは、まだまだっていうことでした。
いつの間にか辺りも明るくなり、私達はメンバーの一人が持参してくれたショウガ湯に一息つけて、足が怠けないうちに上り始めるのですが、休憩を5分以上すると今まで以上に疲れが足に出てきて後悔することを学習しました。
両足に重りをつけられたような感じです。
それでも歩くことを続けていると、またいつの間にか慣れてくるのですが、とにかく私の場合はゴールまでの30分は10歩歩いて10深呼吸の繰り返しでした。
何人に追い越されたか…。
歩くのを辞めると前には進まないなんて当たり前なことを言い聞かせて、頂上まであと少しのところで先頭の女性に手を振られて、急にパワーが湧き始め一気に進むことができました。

てっぺんで観た絶景、そこに立った者だけが神様から頂ける景観美で、コバルトブルーの氷河湖ドゥードゥポカリ、ゴジュンバ氷河、ロッジからは見れないチョーオユ、エベレスト、ローチェ、マカルーのネパールが誇る8000m級の座をパノラマに圧巻の一言でした。
静かな山頂にはタルチョがはためく音が響き、数日間、この日のために歩いてきた自分の背中を押して下さったガイドさん、とても親切で気のつくポーターさん、そして名前もつけてもらえない無数の高峰と、ネパールの自然の偉大さに感謝します。